↑選炭工場へ至る道
選炭工場…地中から掘り出された石炭に混じる不純物を取り除き、品質別に選別する工場(下図左。右は貯炭場 出典:https://haborocolor.com)
訪問…2023/06/19(下2枚)、2024/07/14
貯炭場(ホッパー)外観と内部。選炭工場から運ばれてきた石炭を漏斗の下で待つ貨車に次々落とし、出荷する。画像では分かりにくいが、立っている場所付近には腐った枕木が転がっていた。
選炭工場建屋外観。貯炭場の脇の草分け道を進むと現れる
内部は既に自然に還りつつある
1階より。支えのない階段が上階へ続く
奥に見えるのは運搬立坑
屋上。上図の階段からは繋がっておらず、鉄筋剥き出しの屋根をつたう必要がある。
同じく上図の階段より俯瞰。階段にヒビが入っていて恐ろしい
完成からわずか5年という期間で使われなくなった建築は、廃墟と化して半世紀以上が経過した今でも崩壊せずに構造を留めていた。また、逃げ出すように人が去ったためか、結構な数の備品が遺されてもいた。壁に大きな穴がいくつも空いているのは風雪の影響ではなく、建物に残る資材を売り払うため、廃業時に壁を壊して搬出したことによるらしい。これが道北随一の隆盛を誇った大炭鉱の、空蝉の姿である。
アクセス:札幌から車で約3時間
住所:北海道苫前郡羽幌町羽幌砿