

JR北海道根室本線尺別駅
2019年旅客営業終了、信号場へ格下げ


駅前地区は無人地帯となり、廃墟化している

道道361号に沿って尺別炭鉱地区へ。道沿いにはかつて炭鉱線が走っていた。

歩道のカルバートの上を線路がオーバークロスしていた。このあたりは往時は大変に賑わったそうだが、住人でひしめき合う歩道の上を石炭満載の貨車が通る光景があったとはにわかに信じ難い。

給油所跡

舗装路の終点。尺別駅から約15分、11km。かつてこの辺りに尺別炭鉱の坑口があった。

私の関心は炭鉱跡地ではないので、カルバートの位置まで引き返し、道道を逸れて薮の迫る砂利道に入る。

車の腹を草で擦りながら進んでいくとやがて視界が開けて、どこまでも続くような牧草地に出る。ここは、かつての炭鉱住宅街であった。現在は二棟を残して全て取り壊されている。





放置されて半世紀、モルタルが剥がれて赤レンガが露出した二階建ての住宅の屋根にはトドマツが根ざし、。拓かれた自然に佇む二棟の建造物は、ひっそりと往時の面影を残していた。