北海道をドライブしていていいなと思うのは、道路脇に律儀に「ここは〇〇町の△△という場所/川/峠です」ということを示す看板が立ててあることだ。

それを見て抱く所感は様々で、アイヌ語っぽい響きならどんな意味なのか想像してみたり、和人がつけていそうなものなら歴史を調べてみようかなどと思ったりする。私はこのランドマークがアイヌ語を学ぶきっかけになった。

アイヌ語は淫靡な発音というか、そもそも和語にない音があるので当たり前なのだが、思わず口ずさみたくなるような魅力を放っているので長距離運転の無聊を軽減するのに一役買ってくれる。

今回は今まで見てきた中で印象に残っている場所をただ列挙していく。特に何も語らないが、一応一言のコメントはつけた。が、長距離運転より退屈で飽きるほど多いと思う。アイヌ語は土地をそのまま言い表したものがほとんどなので、実際の地図と見比べてみるのも面白いかもしれない。

道北

野寒布(稚内市)

読み:のしゃっぷ

語源:ノッ・サㇺ(岬の・そば)

ノシャップ岬からは利尻富士が見える

香深(礼文町)

読み:かぶか

語源:カㇷ゚・カイ(波・砕ける)

高山植物と磯の香りがします

知来別(猿払村)

読み:ちらいべつ

語源:チライ・ペッ(イトウ・川)

稚内も近いなとなります

エサヌカ(猿払村)

読み:えさぬか

語源:エサ・ヌㇷ゚・カㇽ(そこから・浜へ降りる・トドマツ林)

バイカーには有名

稚咲内(豊富町)

読み:わ(っ)かさかない

語源:ワッカ・サㇰ・ナイ(飲み水・ない・川)

何もない原野だがつい最近までバスが来ていた

頓別(浜頓別町)

読み:とんべつ

語源:ト・ウン・ペツ(湖沼・入る・川)

周辺に地名がなさすぎて下頓別、中頓別、小頓別など地名に酷使されている

糠南(幌延町)

読み:ぬかなん

語源:不明

有名な駅がある

オトンルイ(幌延町)

読み:おとんるい

語源:オトンルイ(浜辺の道)

サロベツ原野に風車が連なる風景は圧巻

目梨泊(枝幸町)

読み:めなしどまり

語源:メナシ・トマリ(東風(の時)の・泊地)

トマリは和語から伝わったものだとも云われる

志美宇丹(枝幸町)

読み:しびうたん

語源:シピ・オタ・ウン(小石・ある・大きな・砂浜)

語感がいい

敏音知(中頓別町)

読み:ぴんねしり

語源:ピンネ・シリ(男の・山)

ピンネシリ温泉がある

松音知(中頓別町)

読み:まつねしり

語源:マチネ・シリ(女の・山)

廃止された鉄道の駅舎が個人所有にて残存

音威子府(音威子府村)

読み:おといねっぷ

語源:オ・トイネ・ㇷ゚(川口・濁っている・川)

もとは常盤(ときわ)村といっていた

咲来(音威子府村)

読み:さっくる

語源:サㇰ・ルー(夏の・道)

当て字と語源の雰囲気が似通っている

神路(中川町)

読み:かみじ

語源:カモイ・ル・ウサン(カムイの・天下る・道)

集落があったが今は無人(到達不可)

天塩(天塩町)

読み:てしお

語源:テッシ・オ・ペッ(諸説あり。梁・多い・川)

松浦武四郎も到達した

振老(天塩町)

読み:ふらおい

語源:フラ・ウェン・イ(においが・悪い・川)

難読

元稲府(雄武町)

読み:もといねっぷ

語源:モ オ・トイネ・ㇷ゚(小さき・泥の・川)

ロマンを感じる当て字(気候劣悪)

仁宇布(美深町)

読み:にうぷ

語源:ニ・ウプ(木・ある・もの)

北海道三大秘境の松山湿原がある

紋穂内(美深町)

読み:もんぽない

語源:モ・ヌㇷ゚・オ・ナイ(小さい・野・そこにある・川)

駅は廃止されたがおしゃれな宿がある

興部(興部町)

読み:おこっぺ

語源:オウ・コッ・ペ(川の・合流する・ところ)

ホタテが有名

智恵文(名寄市)

読み:ちえぶん

語源:チエㇷ゚・ウン・ト(魚・いる・沼)

縁起がいい

雨煙別(幌加内町)

読み:うえんべつ

語源:ウエン・ペツ(悪い・川)

当て字が見事

母子里(幌加内町)

読み:もしり

語源:モシリ・ウン・ナイ(島・ある・川)

同上

天売(羽幌町)

読み:てうり

語源:テウレ(魚の・背腸)

バードウォッチャーには夏にぜひ訪れてほしい

突硝山(比布町)

読み:とっしょう―

語源:トゥッソ(絶壁にある洞窟)

国道を走っていると急に目の前に現れる

留萌(留萌市)

読み:るもい

語源:ルル・モッ・ペ(潮・静か・川)

萌え

舎熊(増毛町)

読み:しゃぐま

語源:サッ・クマ(乾いた・魚を干すもの)

熊の字を当てるのはアイヌへの配慮不足では

暑寒別(増毛町)

読み:しょかんべつ

語源:ショ・カン・ベツ(滝・上にある・川)

中山きんに君の出番

雄冬(増毛町)

読み:おふゆ

語源:ウフィ(燃えている)

峻険な崖に陽が当たる様子とも

増毛(増毛町)

読み:ましけ

語源:ヘロㇰ・カル・シ(ニシン・とる・いつもする・ところ)

世の男性の瑞祥地名

春志内(旭川市)

読み:はるしない

語源:ハルシナィ(食料・ある・川)

このあたりは地形が厳しい

雨粉(旭川市)

読み:うぶん

語源:ウプン(吹雪)

雨ではなく雪

神楽(旭川市)

読み:かぐら

語源:ヘッチェ・ウシ(舞・いつもする・ところ)

旭川には「神」がつく地名が多い

神居古潭(旭川市)

読み:かむいこたん

語源:カムィ・コタン(神・のいるところ)

旭川方から春志内トンネルを抜けた先。心霊スポット

道東

鴻之舞(紋別市)

読み:こうのまい

語源:ク・オマ・イ(仕掛け弓・ある・ところ)

雅な地名

層雲峡(上川町)

読み:そううんきょう

語源:ソ・ウン・ペッ(滝・ある・川)

圧倒的な柱状節理が連なる

安足間(上川町)

読み:あんたろま

語源:アンタ・ロ・マㇷ゚(淵・ある・もの)

初見解読不可

茅刈別(上川町)

読み:ちかるべつ

語源:チ・カル・ベツ(自分・回す・川)

マイナー地名

遠軽(遠軽町)

読み:えんがる

語源:インカル・ウㇱ・イ(見る・いつもする・ところ)

瞰望岩という岩が町のシンボル、というか地名そのもの

計呂地(湧別町)

読み:けろち

語源:ケロチ(削らせる・のが常である・ところ)

口ずさみたくなる

芭露(湧別町)

読み:ばろう

語源:パロ(河口)

ばろではない

武士(佐呂間町)

読み:ぶし

語源:フプ・ウシ(トドマツ・多くある・ところ)

二度見した

温根湯(北見市)

読み:おんねゆ

語源:オンネ・ユ(大きな・温泉)

字の通り温泉があります

安住(置戸町)

読み:あずみ

語源:アンジ(黒曜石)

和名に見せかけたアイヌ語地名

訓子府(訓子府町)

読み:くんねっぷ

語源:クンネ・プ(黒い・もの)

タレカツ丼が有名

越歳(網走市)

読み:こしとし

語源:リヤ・ウシ(越冬する・いつもする・ところ)

冬ではなく歳を当てたのが秀逸

呼人(網走市)

読み:よびと

語源:ヨピト(それ(言挙げを憚る際の指示代名詞)・捨て去った・沼)

指示代名詞は熊や蛇、あるいは高貴なものを指します(この場合は前者)

車止内川(網走市)

読み:くるまとまない―

語源:クルマ・オマ・ナイ(神女・そこにいる・沢)

クルマ(kurmat)は「日本人の女」

女満別(大空町)

読み:めまんべつ

語源:メマン・ペッ(泉池・ある・川)

空港がある

美幌(美幌町)

読み:びほろ

語源:ピ・ポロ/ペ・ポロ(小石・多い/水・多い)

美幌峠の展望台は美幌町所属ではない

止別(小清水町)

読み:やむべつ

語源:ヤ・ワ・アン・ペッ(陸の方・に・ある・川)

止別駅の駅舎はえきばしゃという喫茶店

以久科(斜里町)

読み:いくしな

語源:エ・クシナ・ペッ(そこ・突き抜けている・川)

冬は浜に流氷が打ちあがる

宇登呂(斜里町)

読み:うとろ

語源:ウトロ・チクシ(その間を・我々が・通る・ところ)

奇岩が多い

来運(斜里町)

読み:らいうん

語源:ライクル・ナイ(死人・川)

不動産屋がつけた?

斜里(斜里町)

読み:しゃり

語源:サㇽ(葦原)

知床観光の玄関口

於尋麻布(羅臼町)

読み:おたずねまっぷ

語源:オ・タッニ・オマ・ㇷ゚(川尻・樺の木・ある・もの)

珍地名。字は消滅し、漁港の名になっている。

古多糠(標津町)

読み:こたぬか

語源:コタン・ウカ(村・上(かみ))

廃村(コタノカ)という解釈も有

崎無異(標津町)

読み:さきむい

語源:サㇰ・モイ(夏(・の食料)・入江)

夏の食料とはマスのこと。この地名票を見ると羅臼へ行くんだなという感じがする

茶志骨(標津町)

読み:ちゃしこつ

語源:チャㇱ・コッ(砦・跡)

チャシはアイヌが生活していた証拠

養老牛(中標津町)

読み:ようろううし

語源:イ・ヲロ・ウシ(それ・うるかす・いつもする・ところ)

温泉が最高(らしい)

跡佐登(弟子屈町)

読み:あとさのぼり

語源:アトサ・ヌプリ(裸の・山=硫黄山)

個人的に川湯温泉は北海道一気持ちがいい

走古丹(別海町)

読み:はしりこたん

語源:アシリ・コタン(新しい・村)

先端まで行ってみたい

尾岱沼(別海町)

読み:おだいとう

語源:オタ・エトゥ(砂・岬)

野付半島は日本最大の砂嘴

ルルラン(標茶町)

読み:るるらん

語源:ルエン・オシマ・イ(坂道・入口)

有名な踏切がある

雪裡川(鶴居村)

読み:せつり―

語源:セチ・リ(寝台・高い)

丹頂鶴のねぐらで、音羽橋が撮影スポットとして有名

幌呂川(鶴居村)

読み:ほろろ―

語源:ホル・オ・ル(水・多くある・路)

口ずさみたくなる

納沙布(根室市)

読み:のさっぷ

語源:ノッ・サム(岬の・そば)

日本最東端の納沙布岬がある

春国岱(根室市)

読み:しゅんくにたい

語源:シュンク・ニタイ(エゾマツ・林)

風蓮湖には日本全国の野鳥の種類の6割が生息している

槍昔(根室市)

読み:やりむかし

語源:ヤル・ムコ・シ(網・いつもする・ところ)

マイナー地名

花咲(根室市)

読み:はなさき

語源:ボロ・ノッ(大きな・岬)

花咲ガニでその名が知られる

厚床(根室市)

読み:あっとこ

語源:アッ・トコ・トウ(オヒョウニレ・突起する・沼)

駅は青春18きっぷのポスターにもなった

霧多布(浜中町)

読み:きりたっぷ

語源:キィ・タㇷ゚(芦・刈る・ところ)

夏は毎日のように霧がかかる

恵茶人(浜中町)

読み:えさしと

語源:エ・サシ・ト(頭・浜につけている・沼)

西隣に貰人(もうらいと)という地名がある

火散布(浜中町)

読み:ひちりっぷ

語源:シチロツフ(大きな・鳥・多くいる・ところ)

初めて目にした時の衝撃は忘れられない

床潭(厚岸町)

読み:とこたん

語源:トゥ・コタン(廃・村)

床潭八木節が有名

ルークシュポール(厚岸町)

読み:るーくしゅぽーる

語源:ル・クシ・ウホロ(・ペッ)(道・通る・尾幌(川))

宮崎県のトロントロンとタメを張れるほどの珍地名

地嵐別(釧路町)

読み:ちゃらしべつ

語源:チャラセ・ペッ(滑り降りている・川)

以下釧路町の難読地名

又飯時(釧路町)

読み:またいとき

語源:マタエ・トク(冬・水源地)

ポンマタエトクもある

浦雲泊(釧路町)

読み:ぽんとまり

語源:ポン・トマリ(小さな・泊地)

読ませる気がない

十町瀬(釧路町)

読み:とまちせ

語源:トゥマ・チセ(遠い・家)

まだまとも

重蘭窮(釧路町)

読み:ちぷらんけうし

語源:チプ・ランケ・ウシ(舟・おろす・ところ)

ゴリ押し

知方学(釧路町)

読み:ちっぽまない

語源:チㇷ゚・オマ・ナイ(魚/舟・そこにある・川)

無理矢理

老者舞(釧路町)

読み:おしゃまっぷ

語源:オ・イチャン・オマㇷ゚(川尻・鮭鱒産卵場・ある・もの)

シュール

分遺瀬(釧路町)

読み:わかちゃらせ

語源:ワッカ・チャラセ(水・滑り落ちる)

分からん

賤夫向(釧路町)

読み:せきねっぷ

語源:セフ・ヌンケフ(諸説あり、崩れた・もの)

まだ続きます

入境学(釧路町)

読み:にこまない

語源:ノッケ・オマ・ナイ(諸説あり、川尻・流木・集まる・川)

同上

初無敵(釧路町)

読み:そむてき

語源:ト・ウン・テク(諸説あり、沼・であるような(静かな海))

同上

冬窓床(釧路町)

読み:ぶゆま

語源:プイ・モイ(諸説あり、穴・入江)

床要素皆無

跡永賀(釧路町)

読み:あとえか

語源:アト゚ィ・カ(諸説あり、海・上)

諸説ありすぎ

宿徳内(釧路町)

読み:しゅくとくない

語源:シュクトゥッ・ウㇱ・ナイ(エゾネギ・多くある・沢)

にんにくのことです

天寧(釧路町)

読み:てんねる

語源:テンネ・ル(濡れている・道)

やっと釧路町終わりました

釧路(釧路市)

読み:くしろ

語源:クス・ル(通行する・道)

「釧」1文字でくしろと読みます

幣舞(釧路市)

読み:ぬさまい

語源:ヌサ・オマ・イ(祭壇・そこにある・ところ)

名は体を表す

知人(釧路市)

読み:しりと

語源:シㇼ・イト(岬)

夕日が綺麗

春採(釧路市)

読み:はるとり

語源:ハル・トル(向こう側の・地)

春採湖は自殺の名所

霧里(釧路市)

読み:むり

語源:ムン・リ(草・高い)

秀逸な地名だと思う

舌辛川(釧路市)

読み:したから―

語源:シタ・カラ(ダケカンバ(の樹皮)・採る)

阿寒町にあります

蘇牛(釧路市)

読み:そうし

語源:ソー・ウㇱュ・ペッ(滝・ついている・川)

名は体を表さない

大楽毛(釧路市)

読み:おたのしけ

語源:ォタ・ノㇱケ(砂浜・真ん中)

冬は海岸に氷が転がる

恋問(白糠町)

読み:こいとい

語源:コイ・トイ(波・潰す)

縁起のいい地名。道の駅がある

茶路(白糠町)

読み:ちゃろ

語源:チャロ(口)

日本初の国鉄廃止路線である白糠線の鉄橋などが残存

鍛高(白糠町)

読み:たんたか

語源:タンタカ(カレイ)

鍛高譚の鍛高は北海道の地名でした

乳呑(白糠町)

読み:ちのみ

語源:チ・ノミ(我ら・祀る)

有名(無名)

カネラン峠(陸別町)

読み:かねらん―

語源:カネラン(アイヌ酋長の名より)

令和の時代なのに未舗装道(砂利道)が残る

大誉地(足寄町)

読み:およち

語源:オ・イ・オチ(そこに・あれ・多くいる・ところ)

あれは熊や蛇を指す

昆布刈石(浦幌町)

読み:こぶかりいし

語源:コンブ・カル・ウシ(昆布・採る・いつもする・ところ)

展望台からの景色は圧巻

旅来(豊頃町)

読み:たびこらい

語源:タㇷコㇷ・ライ(円山・死んでいる)

響きは素敵

仙美里(本別町)

読み:せんびり

語源:パンケ・センピリ(下流の・陰)

何の陰なのか

糠平(上士幌町)

読み:ぬかびら

語源:ヌカ・ビラ(像・崖)

タウシュベツ川橋梁が有名

屈足(新得町)

読み:くったり

語源:クッタㇽ・ウㇱ(イタドリ・多くある・ところ)

面白い地名が多すぎてくったり

瓜幕(鹿追町)

読み:うりまく

語源:ウリ・マㇰ(その丘・奥)

戦車横断注意の立て看板が至る所にある

毛根(芽室町)

読み:けね

語源:ケネ(ハンノキ)

もうこんではない

音調津(広尾町)

読み:おしらべつ

語源:オ・シラル・ゥン・ペッ(川尻・岩・ある・川)

北海道屈指の難読地名。周辺の地名も魑魅魍魎

売買川(帯広市)

読み:うりかい―

語源:ウェカリㇷ゚(集まる・ところ)

音さえ合えばなんでもあり

道央

美瑛(美瑛町)

読み:びえい

語源:ピイェ(油)

一大観光地

富良野(富良野市)

読み:ふらの

語源:フラ・ヌイ(臭い・ところ)

硫黄のにおい

ニニウ(占冠村)

読み:ににう

語源:ニニ・ウ(木々・ある)

屈指の秘境

多度志(深川市)

読み:たどし

語源:タッ・ウㇱ・ナイ(樺皮・多くある・川)

くじけたときに行きたい

真布(沼田町)

読み:まっぷ

語源:パンケ・シル・ト゚ル・マプ(川下側の・山・間・そこにある・もの)

住所:沼田町そこにあるもの

面白内川(雨竜町)

読み:おもしろない―

語源:オ・モシロ・ナイ(川尻・島・ある・川)

おもしろい

野花南(芦別市)

読み:のかなん

語源:ノカン・ナイ(小さい・川)

山奥

砂川(砂川市)

読み:すながわ

語源:オタ・ウシ・ナイ(砂・多い・川)

直訳

歌志内(歌志内市)

読み:うたしない

語源:オタ・ウシ・ナイ(砂・多い・川)

音訳。砂川市と近所。間には上砂川町(パンケ(上流)オタウシナイ)がある

美唄(美唄市)

読み:びばい

語源:ピパ・オ・イ(カラス貝・多くある・ところ)

日本一長い直線道路がある

美流渡(岩見沢市)

読み:みると

語源:シリ・ウトㇽ・オマ・プ(山・間・そこにある・もの)

原型消滅

幾春別(三笠市)

読み:いくしゅんべつ

語源:イ・クㇱ・ウン・ペッ(それ・彼方・ある・川)

歴史が古く、鉄道唱歌にも歌われている

真谷地(夕張市)

読み:まやち

語源:パンケ・マヤ(下流の・?(不明))

谷の中にあるので和名地名と勘違いした

夕張(夕張市)

読み:ゆうばり

語源:ユー・パロ(湯・口)

廃墟探索の聖地

恵庭(恵庭市)

読み:えにわ

語源:エ・エン・イワ(頭・尖っている・山)

恵庭岳はほぼ全域が千歳市に含まれる

発寒(札幌市)

読み:はっさむ

語源:ハチャㇺ(サクラドリ)

ポケモンではない

忍路(小樽市)

読み:おしょろ

語源:ウシ・ョロ(湾・中)

札幌を抜けたという感じがする

花畔(石狩市)

読み:ばんなぐろ

語源:パナ・ウン・グル・ヤソ・ッケ(川下・の・人・の・漁場)

バナングロ→バンナグロらしい

千代志別(石狩市)

読み:ちよしべつ

語源:チセ・ソソ・ウシ・ぺ(家・崩す・川)

毎度トンネルを走っている時にナビに表示される

大狩部(新冠町)

読み:おおかりべ

語源:オ・フンカル・シベ(河口・サルナシの蔓・多い・川)

2016年の台風で地形が著しく変わった

絵笛(浦河町)

読み:えぶえ

語源:エブイ(ふきのとう)

牧歌的な風景が広がる

様似(様似町)

読み:さまに

語源:エサマニ(カワウソ・ところ)

日高本線の終点だった土地

襟裳岬(えりも町)

読み:えりも―

語源:エン・ルㇺ(岬)

岬岬

倶多楽湖(白老町)

読み:くったら―

語源:クッタルシ(イタドリ・多くある)

ほぼ真円の湖

地球岬(室蘭市)

読み:ちきう―

語源:チケ・ㇷ゚(削る・もの)

僭称地名

母恋(室蘭市)

読み:ぼこい

語源:ポㇰ・オ・イ(ホッキ貝・多い・ところ)

母恋めしで知られる

黄金(伊達市)

読み:こがね

語源:オ・コンプ・シュ・ペ(河口・昆布・多くある・ところ)

昆布、地名になりがち

オロフレ峠(壮瞥町)

読み:おろふれ―

語源:オロ・フレ・ペッ(その中・赤い・川)

倶多楽湖から洞爺湖方面へ行く途中の峠

礼文華(豊浦町)

読み:れぶんげ

語源:レㇷ゚・ウン・ケ・ㇷ゚(沖・突き出ている・ところ)

大変標高の高い峠。噴火湾が眼下に広がる

積丹(積丹町)

読み:しゃこたん

語源:サㇰ・コタン(夏・村)

積丹ブルーとウニは見事

神恵内(神恵内村)

読み:かもえない

語源:カモイ・ナイ(神・川)

縁起のいい当て字と裏腹に峻険な地形が続く

雷電(岩内町)

読み:らいでん

語源:一切不明

奇岩が連なる雷電海岸を夕刻に走ると幸せになれます

発足(共和町)

読み:はったり

語源:カムイ・ハッタラ(神・淵)

「発足川」の流域から少し離れた「リヤムナイ川」にほど近い場所にありややこしい

梨野舞納(共和町)

読み:りやむない

語源:リヤ・ムㇲ・ナイ(シャクナゲ・沢)

沿岸部ほど難読地名に出くわす気がする

道南

弁慶岬(寿都町)

読み:べんけい―

語源:不明

北海道には義経(弁慶)伝説が点在するが、アイヌ語で上流を表す「ペンケ」から持ってきたものが多い

歌棄(寿都町)

読み:うたすつ

語源:オタ・スッ(砂浜・根本)

歌棄海岸の風車群は壮観

歌才(黒松内町)

読み:うたさい

語源:ウ・タサ・イ(お互い・向かう・もの)

上とは対照的

美利河(長万部町)

読み:ぴりか

語源:ピリカ(美しい)

美利河温泉は本当にピリカでした

瀬棚(せたな町)

読み:せたな

語源:セタ・ナイ(犬・沢)

なぜひらがなにしてしまったのか

遊楽部川(八雲町)

読み:ゆうらっぷ―

語源:ユウ・ラップ(温泉・下る)

周辺には温泉が点在

シラフラ(乙部町)

読み:しらふら

語源:シラ・フラ(白い・傾斜地)

異国のような海岸線が最近話題になりつつありますね

可笑内川(八雲町)

読み:おかしない―

語源:オ・カシ・ナイ(河口・仮小屋・沢)

シュールですね

軍川(七飯町)

読み:いくさ―

語源:イクサップ(渡し守)

箱舘戦争とは無関係です

博多(松前町)

読み:はかた

語源:ハ・クチ・イシ(コクワ・多くある・もの)

近くに唐津という地名もあるが九州とは無関係

茂辺地(北斗市)

読み:もへじ

語源:モ・ペッ(静か・川)

へのへの

汐首岬(函館市)

読み:しおくび―

語源:シリ・ポㇰ(山・下)

物騒

椴法華(函館市)

読み:とどほっけ

語源:トト・ポ・ケ(岬の・下)

普通の人は訪れる機会はないと思います

川汲(函館市)

読み:かっくみ

語源:カック・ニ(カッコウ・いるところ)

秘湯があります

いかがだっただろうか。まだ北海道の全市町村を制覇しているわけではないのでまだ見ぬ地名があることだろう。

アイヌ語は少しでも齧っておくと旅が彩られて楽しい。